「教育心理」についての出題例
【問題1】
評価の阻害要因として、正しく記されているものの
組み合わせはどれか。①~⑤から選べ。(群馬県)
ア)ハロー効果
成績の良い児童生徒は性格面や行動面でも肯定的に
評価されがちになるというように、評価がその人に
ついての一般的印象やその人のもつほかの特徴から
影響を受けやすいこと。
イ)ピグマリオン効果
自分や他人を、評価する特性とは全く関係なく、好
ましい特性については高く、好ましくない特性につ
いては低く評価する傾向のこと。
ウ)寛大(寛容)効果
この児童生徒は成績が伸びるのではないかなど、子
供の学業成績や教室内での一般的行動んついて教師
が何らかの期待をもつと、実際のその期待が実現さ
れる現象のこと。
エ)中心化傾向
評定者が極端な評価を避けて、大体真ん中の平均的
な評価を行いやすかったり、「非常に優秀である」
や「非常に劣っている」などを避けたがったりする
傾向のこと。
オ)逆算化傾向
先に評価対象者の印象で総合評価をしたあとで、そ
の総合評価に合うように各評価項目・評価要素の評
価を行う傾向のこと。
①ア・イ・エ
②イ・ウ・オ
③ア・エ・オ
④イ・エ・オ
⑤ア・ウ・エ
【問題2】
次の(1)~(5)の文と関連のある人物を後の①
~⑫の中からそれぞれ1つずつ選び、番号で答えな
さい。(長崎県)
(1)モデルの行動や行動の結果を観察することに
よって、観察者の学習が成立するモデリングの概念
を提唱した。
(2)問題箱に入れられたネコの実験により、行動
の反復によって無駄な結果に終わる行動が減少し、
成功をもたらす行動にしぼっていく試行錯誤学習の
理論を展開した。
(3)試行錯誤説を批判し、枝と箱をうまく使わな
ければ食べ物が手に入らない場面に猿人類を用いた
実験によって、今まで無関係の事象であったものを
同士を関連付けて問題場面の構造を見出すという洞
察説を唱えた。
(4)人と環境の力学的関係を強調した場の理論を
展開し、行動(B)の根本法則は、人(P)と環境
(E)を含む全体の事態であるとみなして、B=f
(P,E)の式で表現した。
(5)心理学の研究対象をきゃかん的に観察される
行動に限るものであり、環境次第でいかなる人間を
も自由自在につくれるとする行動主義を提唱した。
①ピアジェ
②ソーンダイク
③パブロフ
④ワトソン
⑤レヴィン
⑥フロイト
⑦バンデューラ
⑧ケーラー
⑨スキナー
⑩エリクソン
⑪マズロー
⑫トールマン
≪解答≫
【問題1】③
【問題2】
(1)⑦
(2)②
(3)⑧
(4)⑤
(5)④
(参考:NSK教採通信)