試験に出る人名『最新出題ランキング』
-2017.1.6-
▼出題される人名と教育史・教育心理の学習法
教職教養で出題される人名を大きく分類すると、教育史の問題で出題される人名と、教育心理で出題される人名の2種類に分けられる。融合問題も多く、厳密に分類するのは難しいが、出題の主旨が違うので、学習するときは、はっきりと分類して整理すると理解しやくす、出題者の意図も見えやすくなる。
教員試験の教育史の出題は、どの自治体も人物中心に出題される。主要人物について、確実に把握することが必要。必ず説明文や著作物と結びつけられるようにしたい。そして国別・時代別にも整理することも重要である。年表を自分なりにアレンジしてまとめ、理解しやすいように工夫しよう。
教育心理に関する人名の出題は、心理学史についての出題だけでなく、発達や学習などの各分野での実験や実績、学説などと人名を結びつける問題等が多い。よのような傾向はここ数年続いており、出題が集中する人名は、教育史での出題を超えるほどである。
▼西洋教育史の出題傾向
西洋教育史は年度により出題数が増減する。また、はっきりと教育史の問題と分類される問題が減り、様々な形での融合問題が多く出題されるようになり、教育方法など、特定の分野についての歴史的問題などが出される傾向も増え、純粋な教育史に関連する問題は減少しているように見えるが、全体的には決して減っているとは言えない。
西洋教育史の問題はほとんどは人物についての問題になる。人名と実績を結びつける問題、著書名を結びつける問題、説明文から人名を答える問題などである。まずは人名・著書名・キーワードを結びつける学習を確実にした上で、そのキーワードの意味を理解することが重要である。
▼日本教育史の出題
日本教育史については、西洋教育史の約6割の出題率にとどまっているため、出題される人物を集計しても上位にはなかなかランクインしない。しかし、最近は近世までの出題に比べ、明治以降の出題が増える傾向にある。近現代の教育行政史や教育改革に関する出題は、年表形式の出題が多くなっているので、時代的な流れを確実に理解しておきたい。近世までは基本的な人名を中心に、私塾等固有名詞の理解が不可欠である。
▼教育心理の人名
教育心理の分野での人名の出題は、精神分析についての出題が増加し、ユングやクレッチマーなどもそれまでより出題されるようになった。ヴィゴツキーやハヴィガーストも最近増えてきている。
教育心理の分野では、より広く浅く出題される傾向になってきていることであり、確認しておかなければならない人名が増えている。
【参考:NSK教採通信】