項目別 志願書の書き方
-2015.11.12-
◆教員の志望理由
いろいろな志望理由があると思いますが、タブーは「何となく」や「他にないから」など。「本当は弁護士になりたかったけれども、無理なので教師を目指すことにした」などという消去法的な理由も論外。きれい事を言うよりも正直でいいと思う人もいるかもしれないですが、どうしても教師になりたいという情熱派だけでも数多くいるのだから、こんな志望理由ではお話になりません。「子どもが好き」という理由も避けた方がいいでしょう。「好き」だけで勤まる仕事ではないですし、受験生はみんな子どもは好きです。
嫌いな人が志望するはずがありません。志望動機は教職に対する情熱や意欲の差が如実に出てしまうものです。どうしても教師しかないという気持ちを表現すること。尊敬できる恩師に出合い、自分もそのような教師になりたいから、と言う理由は無難に思えますが、ありふれている上に、あまり説得力もありません。自分の恩師が尊敬できることと、自分が教師になりたいこととは直接的な関係はなありません。
◆受験県の志望理由
他県出身者にとっては、最も難関と言える質問です。しかし、
面接でいきなり聞かれるよりは事前に提出する書類に書く方が整理
して書けます。とにかくかけ持ちだけは嫌われます。たとえ第2志望であっても、それに気付かれるような表現はアウトです。地元出身者は特に問題はないですが、他県出身者はとにかく説得力のある理由を用意しましょう。それには、何故地元を受けないのかと面
接で聞かれるという前提で書いておかなければなりません。
◆専門や教科について努力していること
まず簡潔に書くこと。この質問事項にはいろいろ説明したい人が
多く、ついつい長くなってしまいがちです。努力を続けていること、常に向上心を持っていること、どんな分野でも新しい情報を素早くつかむ態度でいることがまず重要です。その上でより具体的な事柄を説明する必要があるでしょう。
◆クラブ活動歴
箇条書きの場合がほとんどです。このような場合は余計なこと
を書かないのが鉄則です。その時の役職や成績などを書く欄があればよいですが、それがない場合は書かずに記入欄に素直に必要事項を書き込みましょう。
◆ボランティア活動歴
この欄はなるべく空欄にしないようにしましょう。試験官が見るのは「組織・社会への参加意欲」。どんな小さな事でも、自分なりの文章にまとめてみましょう。必ずしもボランティア団体に所属している必要はなく、公の活動でなくても構いませんが、できれば個人的なことよりは組織的な活動の方がいいでしょう。
◆特技
これも空欄にしてはいけません。ただ、客観的に特技であると納得させられるものでなければなりません。この項目などに記載されたことが面接で質問されやすいので、聞いてもらいたいことは、この欄を利用するのもいいでしょう。資格を書く欄がなければここに書くべきですし、他人が認めていなくても自分が特技だと思っていることなら何でも書いておきましょう。
◆長所
嫌みのない程度に最大限に自分をアピールできる部分です。教
師としての適性を考えてアピールする内容を決めましょう。しかし、「明るい」「積極的」「努力家」などをアピールしたい人は多いでしょうが、そのまま書くだけでは抽象的で個性が出ません。他の人と同じような表現にならないような工夫が必要です。どう努力家なのか、どう明るいのか、スペースに余裕があれば詳しく書きましょう
◆短所
最も難しい質問かもしれません。教師として致命的な短所、例えば指導力に欠けるとか協調性がないとか、後ろ向きであるなどということはタブーです。短所と言っても軽いものや必ずしも短所とは
言い切れないものを差し障りなく書くようにしましょう。面接で「これは短所ではないよ」と言われたら「そうですか」と答えてニッコリするのがいいでしょう。