児童虐待の種類
-2015.10.8-
①身体的虐待
子どもの身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴行を加えることであり、虐待の中では最も発見しやすいものである。虐待の行為としては、首を絞める、投げ落とす、熱湯をかける、布団蒸しにする、風呂で溺れさせる、逆さつり、異物を口に入れる、冬場に戸外に長時間放り出すなどがあり、生命にかかわる危険なものがある。
②性的虐待
子どもにわいせつな行為をすること又は子どもにわいせつな行為をさせることである。具体的には、性的ないたずら、性行為の強要、性器や性交を見せる、ポルノグラフィーの被写体を強要、子どもの目の前でポルノビデオを見せるなどの行為。性的虐待は、子どもに心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こさせる可能性が高い。性的虐待は一般的に表面化しにくい。
③ネグレクト
保護者としての監護を著しく怠ることである。心身の正常な発達を妨げるような衣食住に関する養育の放棄や、健康や安全に配慮がなされていない状態への放置などがネグレクトに当たり、同居人による子どもへの虐待を保護者が放置することなども、これに含まれる。低年齢の場合は食事を与えないなどにより死亡につながる危機的な状況も生まれる。ネグレクトは日常的な子どもの様子、たとえば衣服が汚れているなどのことから、発見されることが多い。
④心理的虐待
児童に対する著しい暴言又は著しく拒絶的な対応、子どもが同居する家庭における配偶者に対する暴力、その他の子どもに著しい心理的外傷を与える言動を行うことをいう。具体的には、言葉による脅し、大声での罵倒罵声、自尊心を傷つける言動、無視する、兄弟姉妹間での差別的扱いをするなどである。