教員採用試験◆生徒指導提要◆出題問題紹介
-2015.2.12更新-
【問題1】
次の文は、平成22年3月に文部科学省が示した「生徒指導提要」の中でインターネット・携帯電話にかかわる課題について述べたものです。
文中の(ア)~(オ)にあてはまる語句を、下のA~Oからから一つずつ選び、その記号を書きなさい。(岩手県)
(教員として必要な知識を得る)
適切な生徒指導の大前提として、ネットの現状や関連法令を十分に把握しておく必要があります。
実際にも、児童生徒が受ける被害は次第に多様化・深刻化しています。
関係省庁、(ア)、新聞社などのサイトで必要な知識を得ることができます。
総務省、文部科学省及び通信関係団体などが連携して実施している 「(イ)キャラバン」では、子どもたちのインターネットの安全・安心利用に向けた「(イ)安心講座」の講師を、教員・保護者向けに派遣しており(原則無料)、それを 利用することも有益です。
警察庁関連のNPOが運営する「(ウ)」 サイトでもサイバー犯罪対策ビデオなどを閲覧できます。
「情報モラル指導ポータルサイト」にあるリンクから、情報モラルの無料ウェブ教材情報や指導実践事例を参照することもできます。
また、情報モラル教育などの具体的な取組については、 「教育の情報化に関する手引」(文部科学省)にまとめられています。
(違法・有害情報対策)
出会い系サイトに関係した児童生徒の被害が高い割合を占めています。
そのため、「出会い系サイト規制法」は出会い系サイト業者や利用者に対する規制を行っています。
これに限らず、アダルトサイト、違法薬物販売サイト、自殺方法に関するサイトなどネット上の違法・有害情報全般から児童を遠ざけるための法律が「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」です。
この法律は、携帯電話事業者、接続プロバイダ、パソコンメーカーに対して違法・有害情報(エ)の提供義務を課しています。
児童生徒が利用する携帯電話(エ)が原則オンの状態で出荷されますが、パソコンの場合は原則オフの状態で出荷されています。
この法律では保護者にも責務がありますので、保護者に対し、家庭内で児童生徒も使用するパソコンについて、(エ)の利用を呼び掛けることが重要です、
「(オ)」(プロフィール公開サイト)などへの書き込むやメールによって、みだりに児童生徒が個人情報を公表することの危険性にも注意を促しましょう。
A インターネットバイキング
B ネットモラル
C 国民生活センター
D NPO
E オークション
F ポリスチャンネル
G 教育委員会
H ケータイモラル
I I-ネット
J フィルタリング
K プロフ
L e-ネット
M 情報セキュリティ
N リテラシー
O 硬式サイト
【問題2】
次は、「生徒指導提要」(平成22年3月、文部科学省)で、生徒指導の前提となる発達観と指導観として、教育の課題について述べられている文章の一部である。
(Ⅰ)~(Ⅲ)に入る語句の正しい組み合わせはどれか。(大分県)
(Ⅰ)となる行動が制御されているという状態にとどまっているだけでは、十分な教育を行ったとは言えません。
あくまでも、児童生徒が、(Ⅱ)を大切にしつつ、社会との調和を図りながら、自らの人格の完成を自ら求め、(Ⅲ)を図っていけるような資質や能力をはぐくんでいくことが、教育に課せられた大きな課題なのです。
生徒指導が、そうした教育活動において中心的な役割を果たしています。
1 Ⅰー実際の生活場面において、危険
Ⅱー自らの欲求
Ⅲー学校生活への適応
2 Ⅰー形だけの指導や叱責・罰則などによって問題
Ⅱー自己責任や自助努力
Ⅲー自己実現
3 Ⅰー実際の生活場面において、危険
Ⅱー自己責任や自助努力
Ⅲー自己実現
4 Ⅰー形だけの指導や叱責・罰則などによって問題
Ⅱー自らの欲求
Ⅲー自己実現
5 Ⅰー形だけの指導や叱責・罰則などによって問題
Ⅱー自己責任や自助努力
Ⅲー学校生活への適応
◆正解◆
【問題1】
(ア)C (イ)L (ウ)F (エ)J (オ)K
【問題2】
4