「第2期教育振興基本計画」 概要
-2014.12.26更新-
今後の社会の方向性
「自立」「協働」「創造」の3つの理念の実現に向けた生涯学習社会を構築
◆自立◆
一人一人が多様な個性・能力を伸ばし、充実した人生を主体的に切り開いていくことのできる生涯学習社会
◆協働◆
個人や社会の多様性を尊重し、それぞれの強みを生かして、ともに支え合い、高め合い、社会に参画することのできる生涯学習社会
◆創造◆
自立・協働を通じて更なる新たな価値を創造していくことのできる生涯学習社会
↓↓
【教育行政の4つの基本的方向性】
●基本的方向性1:社会を生き抜く力の養成●
~多様で変化の激しい社会の中で個人の自立と協働を図るための主体的・能動的な力~
成果目標1:生きる力の確実な育成(幼稚園~高校)
⇒生涯にわたる学習の基礎となる「自ら学び、考え、行動する力」などを確実に育てる。
<成果指標例>
国際的な学力調査で世界トップレベルに
いじめ、不登校、高校中退者の状況改善
今後10年間で子どもの体力が昭和60年頃の水準を上回ることを目指す など
成果目標2:課題探究能力の修得(大学~)
⇒どんな環境でも「答えのない問題」に最善策を導くことができる力を養う。
<成果指標例>
学生の学修時間の増加(欧米並みの水準)
全学的な教学システム(教育課程の体系化、授業計画の充実等)の整備状況の向上 など
成果目標3:自立・協働・創造に向けた力の修得(生涯全体)
⇒社会を生き抜くための力を生涯を通じて身に付けられるようにする。
<取組の例>
現代的・社会的な課題に対応した学習等の推進
様々な体験活動・読書活動の推進
学習の質の保証と学習成果の評価活用を推進 など
成果目標4:社会的・職業的自立に向けた能力・態度の育成
く成果指標例>
就職率や早期離職率等の改善に向けた
・インターンシップ等の実施状況の改善
・大学・短期大学、高等専門学校、専修学校等への社会人の受入れ状況の改善 など
●基本的方向性2:未来への飛躍を実現する人材の養成●
~変化や新たな価値を主導・創造し、社会の各分野を牽引していく人材~
成果目標5:新たな価値を創造する人材,グロ ーバル人材等の養成
く成果指標例>
英語力の目標※を達成した中高生の割合50%
世界で戦えるリサーチ・ユニバーシティを10年後に倍増
大学の国際的な評価の向上
卒業時の英語力の到達目標を設定する大学の数及びそれを満たす学生の増加
英語教員に求められる英語力を達成した英語教員の割合増加(中学校50%、高校75%)
日本人の海外留学者数、外国人留学生数の増加
・2020年を目途に日本人の海外留学者数の倍増
(大学等:6万人→12万人、高校:3万人→6万人)
・「留学生30万人計画」の実現 など
●基本的方向性3:学びのセーフティネットの構築●
~誰もがアクセスできる多様な学習機会を~
成果目標6:意欲ある全ての者への学習機会の確保
く成果指標例>
家庭の経済状況等が学力に与える影響の改善
奨学金の貸与基準を満たす希望者のうち、貸与を受けることができた者の割合の増加
低所得世帯の学生のうち授業料減免を受けている者の割合の改善など
成果目標7:安全・安心な教育研究環境の確保
平成27年度までの公立学校施設の耐震化の完了
学校管理下における事件・事故災害で負傷する児童生徒等の減少、死亡する児童生徒等のゼロ化 など
●基本的方向性4:絆づくりと活力あるコミュニティの形成●
~社会が人を育み、人が社会をつくる好循環~
成果目標8:互助・共助による活力あるコミュニティの形成
く成果指標例>
全学校区に学校と地域の連携・協働体制を構築
コミュニティ・スクールを全公立小中学校の1割(約 3,000校)に拡大
家庭教育支援チームの増加等による家庭教育支援の充実