教員採用試験 教育資料問題対策 重要教育資料入門【教育振興基本計画】【いじめ防止基本方針の策定について(通知)】
-2014.12.3更新-
今年の教員採用試験で資料問題がどのように出題されたのかを紹介します。
特に注目された【教育振興基本計画】と【いじめ防止基本方針について(通知)】は以下のように出題されました。
【問題1】
次の文は教育振興基本計画(平成25年6月14日閣議決定)前文の一部である。
文中の(1)(2)に適切な語句をそれぞれ下記の選択肢①~⑤の中から1つ選び番号で答えなさい。(沖縄県)
グローバル化の進展などにより世界全体が急速に変化する中にあって、産業空洞化や生産年齢人口の減少など深刻な諸課題を抱える我が国は、極めて危機的な状況にあり、東日本大震災の発生は、この状況を一層顕在化・加速化させた。
これらの動きは、これまでの物質的な豊かさを前提にしてきた社会の在り方、人の生き方に大きな問いを投げ掛けている。
これらの危機を乗り越え、持続可能な社会を実現するための一律の正解は存在しない。
社会を構成する全ての者が、(1) として危機感を共有し、自ら課題探求に取り組むなど、それぞれの現場で行動することが求められる。
何もしないことが最大のリスクである。
幸いにして、日本には世界から評価される 「人の絆」や基礎的な知識技能の平均レベルの高さなど様々な 「強み」がある。
これらを踏まえて、経済成長のみを追求するのではない、成熟社会に適合した新たな社会モデルを構築していくことが求められている。
そのためには、多様性を基調とする「自立,(2),創造」の三つがキーワードとなる。
(1)①公民②社会人③形成者④国民⑤当事者
(2)①参画②協力③協同 ④協働⑤信頼
【問題2】「第2期教育振興基本計画」(平成25年6月14日閣議決定)において示された、教育行政の4つの基本的方向性に該当しないものを次の(1)~ (5)から1つ選べ。(宮城県)
(1)人格形成に大きな影響を与えるスポーツへの積極的な参加の推奨といった、家庭及び地域と連携したスポーツの振興施策の推進。
(2)全学区に学校と地域の連携・協働体制を構築するなどの、絆づくりと活力あるコミュニティの形成。
(3)生涯にわたる学習の基礎となる「自ら学び、考え、行動する力」を育てるといった、社会を生き抜く力の養成。
(4)新たな価値を創造する人材、グローバル人材など、未来への飛躍を実現する人材の養成
(5)意欲ある者への学習機会や、安全・安心な教育研究環境を確保するといった、学びのセーフティネットの構築。
【問題3】次の文は、平成25年6月に閣議決定された「教育振興基本計画」の前文の一部である。
a~fにあてはまる語句を下の①~⑩から選びなさい。(青森県)
○今正に我が国に求められているもの、それは「自立・(a)・創造に向けた一人一人の主体的な学び」である。
○グローバル化の進展などにより世界全体が急速に変化する中にあって、産業空洞化や生産年齢人口の減少など深刻な諸課題を抱える我が国は、極めて危機的な状況にあり、東日本大震災の発生は、この状況を一層顕在化・加速化させた。
これらの動きは、これまでの物質的な豊かさを前提にしてきた社会の在り方、人の生き方に大きな問いを投げ掛けている。
○これらの危機を乗り越え、持続可能な社会を実現するための 一律の正解は存在しない。
社会を構成する全ての者が,当事者として危機感を共有し,自ら課題探求に取り組むなど、それぞれの現場で行動することが求められる。
何もしないことが最大のリスクである。
幸いにして、日本には世界から評価される 「人の絆」や基礎的な知識技能の平均レベルの高さなど様々な 「強み」がある。
これらを踏えて、経済成長のみを追求すのではない、成熟社会に適合した新たな社会モデルを構築していくことが求められている。
そのためには,(b)を基調とする「自立,(a),創造」 の三つがキーワードとなる。
○そして、教育こそが人々の多様な個性・能力を開花させ人生を豊かにするとともに、社会全体の今後一層の発展を実現する基盤である。
特に、今後も進展が予想される少子化・高齢化を踏まえ,一人一人が生涯にわたって能動的に学び続け,必要とする様々な力を養い,その成果を社会に生かしていくことが可能な生涯学習社会を目指していく必要がある。
これこそが、 我が国が直面する危機を回避させるものである。
○教育行政としては、このような社会、すなわち、改正教育基本法の理念を踏まえた「(c) 教育立国」の実現に向け、教育の再生を図り、何より、責任を持って教育成果の保証を図っていくことが求められる。
このため、第2期計画においては、 「①(d)力の養成」,「②(e)人材の養成」,「③(f)の構築」,「④絆づくりと活力あるコミュニティの形成」を基本的方向性として位置付け、明確な成果目標の設定と、それを実現するための具体的かつ体系的な方策を示す。
①連帯②多様性 ③共生社会 ④社会を生き抜く ⑤学びのセーフティネット ⑥個性尊重⑦教育立国 ⑧未来を担う ⑨未来への飛躍を実現する ⑩協働
【問題4】次の文中の( )に適する語句を、下の1~5のうちから1つ選べ。(大分県)
いじめはどの子供にも起こりうる、どの子供も( )という事実を踏まえ、児童生徒の尊厳が守られ、児童生徒をいじめに向かわせないための未然防止に、全ての教職員が取り組むことから始めていく必要がある。
未然防止の基本となるのは、児童生徒が、周囲の友人や教職員と信頼できる関係の中、安心・安全に学校生活を送ることができ、規律正しい態度で授業や行事に主体的に参加・活躍できるような授業づくりや集団づくり、学校づくりを行っていくことである。
児童生徒に集団の一員としての自覚や自信が育まれることにより、いたずらにストレスにとらわれることなく互いを認め合える人間関係・学校風土を児童生徒自らが作り出していくものと期待される。
そうした未然防止の取組が着実に成果を上げているかどうかについては、日常的に児童生徒の行動の様子を把握したり、定期的なアンケート調査や児童生徒の欠席日数などで検証したりして、どのような改善を行うのか、どのような新たな取組を行うかを定期的に検討し、体系的・計画的にPDCAサイクルに基づく取組を継続することが大切である。
1.いじめ体験を認知している
2.深刻な被害を受けている
3.教育を受ける権利が侵害されている
4.被害者にも加害者にもなりうる
5.トラブルに巻き込まれている
※正解※
【問題1】(1)⑤ (2)④
【問題2】(1)
【問題3】(a)➉(b)②(c) ⑦(d)④(e)⑨(f)⑤
【問題4】4