公立学校の先生の待遇って?(勤務体系編)
今回は教員の勤務体系の実態について見ていきます。
まずは法的に定められている、基本形をみてみましょう。
【勤務時間】
1週間について、40時間
【休日・休暇】
土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
年次有給休暇(初年度20日)、病気休暇、妊娠出産休暇、生理休暇、介護休暇(無給)、育児休業(3歳未満の子を養育する者。無給)等
※東京都公立学校教員の場合、上記のようになっています。
ただし、平成25年11月29日に公布・施行された『土曜授業の実施に係る学校教育法施行規則の一部改正』で公立学校において、当該学校を設置する地方公共団体の教育委員会等が必要と認める場合は、土曜日等に授業を実施することが可能となっており、学校によっては土曜授業を行っている場合もあります。
◆実態としては・・・?◆
完全週休二日制実施をしている公立学校は、基本的には教員も週休二日となり、それ以前の週42時間から減少してはいます。
しかし、労働時間は減っても業務内容自体は変わらないのですから、足りない部分はどこかで埋め合わせする必要があります。
土曜授業を行わない学校は、学校によって違いますが、大体平日や夏休み等で調整しているようです。
例えば、平日に通常より1時間多く授業をしたり、朝の早い時間に補習を行ったり、土曜にボランティアで補習授業を行っている学校もあります。
完全週五日制の学校で勤めている方も、土曜は基本的に出勤している方がほとんどのようです。
また夏休みなどの長期休みでは、生徒は普通お休みですが先生までお休みではありません。
学校や立場によっても異なりますが、土日を除いて原則は勤務となります。
研修や事務処理、授業の下準備を行ったり、学校へ行かなくても自宅研修(自宅で授業の準備など)を行ったりします。