私立教員になるには、どうすればいいの?(第2回)
私立学校の先生になる方法の第2回目では
「私立学校協会を利用する場合」の方法をまとめました。
■「私学適性検査」を受検する
群馬、東京、静岡、愛知、兵庫、広島、福岡、長崎の8つの私学協会が
実施している「私学適性検査」。毎年同一試験日・同一問題で行われる。
【仕組み】
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│教員志望者 │…適性検査の受検
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│私学協会 │……受検者名簿を作成、各私立校へ送付
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│各私立校 │……名簿内から候補者を選び、本人に連絡
└──────┘ 採用試験を行う
【試験内容】 教職教養(50分)
専門科目(80分)
【対策】公立の採用試験対策を行っていれば十分。
ただ、私立の採用では専門科目の点数が優先される
傾向があるので、教職教養はほどほどに、専門科目は
みっちりと学習しておくとよい。
【注意点】
・全ての科目に課せられているわけではない。
例)東京都…国語、数学、英語、物理、生物、化学、日本史、
世界史、政経、地理、家庭の教員希望者のみ
・地域によって受検資格が異なるので、要確認!
・「私学適性検査」は採用試験ではない。
検査結果を含めて教員志望者として登録をするというもの。
受検後には私立校からの連絡を待つだけでなく、志望校へ
問い合わせをしたり学校訪問を行うなど、積極的に動きたい。
■「登録制度」や「履歴書委託制度」を利用する
私学協会指定の手続きをし、志望者名簿への登録を行ったり、
履歴書を委託し名簿に登載してもらう、というもの。
学校側が新規募集を行う際、私学協会に照会し、
登録者の中から人材を探す場合に、この名簿が使われる。
【実施している都道府県】
・北海道 ・新潟県 ・茨城県
・栃木県 ・埼玉県 ・千葉県
・神奈川県 ・山梨県 ・三重県
・滋賀県 ・京都府 ・大阪府
・岡山県 ・山口県 ・香川県
・熊本県 ・大分県 ・鹿児島県
【注意点】
・筆記試験はないが、登録の際に課題論文や教職関係者の
推薦状を提出しなければならないこともある。
・履歴書を委託する場合、委託期間は1年間。
委託手数料は地域によって異なる。