【要チェック!】◆PISA2012結果のポイント◆
●数学的リテラシー、読解力、科学的リテラシーの3分野すべてにおいて、平均得点が比較可能な調査回以降、最も高くなっている。
また習熟度レベル別でも、2009年調査から引き続き、レベル1以下の下位層の割合が減少し、レベル5以上の上位層の割合が増加している。
・数学的リテラシーは、平均得点が低下した2006年に比べ、有意 に上昇
・読解力は2009年に引き続き、平均得点が有意に上昇
・科学的リテラシーは比較可能な2006年に比べ、平均得点が有意 に上昇
・数学に対する興味・関心を持つ生徒や数学の有用性を感じる生徒の割合は、2003年に比べると有意に増加した
【数学的リテラシーに影響を与える学習意欲等の変化】
○生徒質問紙調査において、「数学における興味・関心や楽しみ」、「数学における道具的動機付け」、「数学における自己効力感」、「数学における自己概念」、「数学に対する不安」の5つの観点から調査
○我が国では、「数学における自己概念」及び「数学に対する不安」については、2003年と同程度であったが、「数学における興味・関心や楽しみ」、「数学における自己効力感」の3つの指標において肯定的な解答が有意に増加
【学校における学習環境】
○生徒質問紙調査の結果から、我が国の「数学の授業の雰囲気」は良好
・すべての項目について、雰囲気が良好であることを示す回答の割合が8割超
・2003年と比べ、雰囲気が良好であることを示す回答の割合が有意に増加
○生徒質問紙調査の結果から、我が国の「生徒と教師の関係」は良好な方向へ改善
・2003年に比べ、生徒と 教師の関係が良好であるこ とを示す回答の割合が有意 に増加
○「幼稚園や保育所に1年より長く通った」と回答した日本の生徒の割合は全参加国中(65か国・地域)で最も多い
○数学的リテラシー得点の状況を見ると、「1年より長く通った」と回答した生徒の平均得点が最も高い
【学校外の学習環境】
○インターネットの利用状況について、平日(学校のある日)に「1日に31分~60分」利用する日本の生徒の平均得点は高く、利用しない、あるいは、1日に6時間より長く利用する生徒の平均得点は低い