「生徒指導提要」って何?
生徒指導は、学校がその教育目標を達成するための重要な機能の一つであり、子どもの人格の形成を図る上で大きな役割を担っている。
しかし、時代の変化に即して網羅的にまとめた基本書がなかったと、この「生徒指導提要」をまとめた文科省の専門家会議が認めている。
実は、 旧文部省が生徒指導の基本書として 昭和40年に「生徒指導の手引」をまとめ、全国で校内暴力が社会問題化した同56年に一部改定された。
その後、改訂を長年計画していたが、 ようやく約30年ぶりに生徒指導に関する学校・教職員向けの基本書として、「生徒指導提要」を取りまとめたのである。
これから学校における生徒指導の基本書となることを考えれば、当然教員試験でも今後長年にわたって、多くの問題が出されることになる。
「生徒指導提要」は時代の変化にあわせて改訂された。
「ネットいじめ」について指摘。
有害サイトへのアクセスを防止する「フィルタリング」を「保護者に呼びかけることが重要」とも強調している。
児童虐待問題についても指摘し、発達障害に関する項目も新たに追加。
「時代の変化に即して内容を整理し直した。日頃の指導に生かしてほしい」としている。