2014年度 教員採用試験 教職教養出題例(大阪府)
次の各文は、中央教育審議会答申「今後の青少年の体験活動の推進について」(平成25年1月21日)の中の体験活動に関する活動に関する記述である。
内容として誤っているものはどれか。
1~5から一つ選べ。
1,スポーツの役割は大きいが、こうしたスポーツを始めとして集団で活動するためには、他人との意見調整やストレスの対処方法など、いわゆる「ヒューマンスキル」が重要であるとの指摘があるが、近年の若者はこの力が低下しており、体験活動や冒険的な活動などを行い、体験の中で育んでいくことが求められている。
2,体験活動は、仲間とのコミュニケーションや自分自身との対話、実社会とのかかわり等を考える契機となり、結果、他者への共感や日本人としての心の成長、個人や社会の歴史の形成につながっていく。
また、自然や人とのかかわりの中で命の尊さについて学ぶことができる。
3,学校から社会・職業への移行が円滑に行われるようにしていくため、子どもたちに社会的・職業的自立に必要な力を身に付けさせることが重要である。
子どもたちに自らの将来を考えさせるためには、多様な年齢・立場の人や社会や職業にかかわる様々な現場を通して、自己と社会についての多様な気づきや発見を経験させることが効果的である。
4,不登校などの課題を抱える子どもたちに対しては、楽しみながらいろいろな世界の入り口を見せることができる体験活動を取り入れた教育が重要である。
個々の子どもの状況と発達段階を慎重に見極めた上で、こうした教育の機会を提供することにより、基本的なコミュニケーションや生活習慣を身に付けていくことができる。
5,体験活動は、主として社会教育で扱われるものであって、学校教育に取り入れるものとはされていない。
そのため、地域の社会教育活動として、学校外において意図的・計画的に創出し、未来の社会を担う全ての青少年に、人間的な成長に不可欠なものとして経験させることが求められている。
答え:5