先生たちの勤務時間って!?
教員の勤務体系について、
まずは法的に定められている、基本形を見てみましょう。
【勤務時間】
1週間について、40時間
【休日・休暇】
土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12/29~1/3)
年次有給休暇(初年度20日)、病気休暇、妊娠出産休暇、生理休暇、
介護休暇(無給)、育児休業(3歳未満の子を養育する者。無給)等
※東京都公立学校教員の場合
となっています。
●実態としては・・・?
公立学校の完全週休二日制実施により、基本的には教員も週休二日
となり、それ以前の週42時間から減少してはいます。しかし、労働時
間は減っても業務内容自体は変わらないのですから、足りない部分
はどこかで埋め合わせする必要があります。学校によって違います
が、大体平日や夏休み等で調整しているようです。
例えば、平日に通常より1時間多く授業をしたり、朝の早い時間に補
習を行ったり、土曜にボランティアで補習授業を行っている進学校も
あります。
学校が週五日制になっても、土曜は基本的に出勤している方がほと
んどのようです。
また夏休みなどの長期休みでは、生徒は普通お休みですが先生ま
でお休みではありません。
学校や立場によっても異なりますが、土日を除いて原則は勤務とな
ります。研修や事務処理、授業の下準備を行ったり、学校へ行かな
くても自宅研修(自宅で授業の準備など)を行ったりします。
少し古い情報になってしまうのですが、
教員の勤務実態調査のための施行調査(2006年4月6日~1週間、関東圏
5都県、小中学校各10校、517人の教職員対象 文部科学省)では、
・超過勤務時間(土日含む) 1週間あたり
小学校 14時間3分
中学校 16時間41分
・持ち帰り残業 1週間あたり
小学校 5時間53分
中学校 3時間44分
となっています。
ちなみに厚生労働省の勤労統計調査によると、
一般企業も含めた全体の統計では、
2012年10月の所定外労働時間は、4.0%減の10.2時間でした。
こちらは月間での数字です。
もちろん個人差はあると思いますが、民間と比べても大変であるこ
とがわかります。
私立の学校では、
労働基準法に基づいた勤務時間を徹底している学校が増えてきていて、
学校によっては、
「残業できないように、19時には学校のカギを閉めてしまおう!」
というところもあるようです。
2006年のころよりは、
所定外労働時間というのは減ってきているのかもしれませんね。
とはいえ、まだまだそうでもない学校もあるので、
みなさん要check!です。